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女性の腰痛_4 〜妊娠中の腰痛の原因(2)_「母体にかかる負担」_姿勢的(生体力学的)による影響。今回は、お腹の赤ちゃんの成長に伴い、「母体にかかる負担」が、原因でおこる腰痛についてのお話です。 ここでは、妊娠中の腰痛の原因となる「母体にかかる負担」について、「1−体重の変化」。ならびに、「2−姿勢の変化」の2つのセクションに分けて説明してゆきます。
妊娠中の腰痛の原因(2) お腹の赤ちゃんの成長に伴う「母体にかかる負担」 1- 体重の変化 2- 姿勢(生体力学)の変化
1- 体重の変化とは? 前ページ、「ホルモンによる影響」でお話したように、母体は、体重が妊娠から出産までに、約11kg〜14kg増えると言われています。 また、妊婦の「体重の増加率」は、妊娠末期が最も高く、羊水も約7ヶ月で約700mlと最も増えています。 このことからも、妊娠中の腰痛は、妊娠中期〜後期にかけて非常に多くみられる大きな原因の1つとして考えられます。 そのため、産婦人科でも腰痛の予防として、「腹帯は約5ヶ月から」と指導されているようです。
2- 姿勢(生体力学)の変化とは? 妊娠によって体重が増えることにより、姿勢(生体力学)の変化が始まります。 そして、次のことが、母体への負担として加わります。
(例) お腹が大きくなり、重心が前方へ移動することにより・・・ ・ 腰椎が前の方へ反りすぎる。 ・ 骨盤が前の方へ傾く。 ・ 腰椎や骨盤の関節に負担が大きくなる。 ・ 運動不足による筋力の低下。 ・ 椎間板への負担の増加・・・など。
再確認 - 妊娠中の腰痛の原因3つ。ここで改めて、妊娠中の腰痛の原因を整理してみましょう。 前のページで説明した「ホルモン(リラキシン)の影響」を含め、下記3つが、同時に腰痛の原因として考えられます。
● 体重の変化 ● 姿勢(生体力学)の変化 ● ホルモン(リラキシン)による影響
この3つの原因を図で表わすと、下図になります。
上図に、もう少し詳しく説明を加えると、以下のようになります。
筋肉は、「ゆるんだ靱帯」の分も関節を支えようとしますが、 ⇒ 「運動不足」や「筋肉を傷めた」ことによって、さらなる「筋力の低下」をまねく。 ⇒ これにより、関節や椎間板には、直接、「より大きな負担」がかかる。 これらの結果、「腰痛とは」でお話した1〜3の腰痛(ぎっくり腰や椎間板ヘルニア)の原因になるのです。
以下、それぞれがどうして腰痛の原因となるのか?補足しておきます。
<筋肉など> 「傷ついた筋肉」などは、筋肉痛のような痛みが起こり、腰痛の原因となる。 >> 腰痛症
<関節> 負担のかかった関節には、「微小な傷」が繰り返し起こり、腰痛の原因となる。 傷ついた関節は、関節が変形する「変形性脊椎症」になる可能性が非常に高い。 そして、この腰痛は 「産後の慢性的な腰痛」となる可能性が非常に高い。 >> 変形性脊椎症
<椎間板> 負担のかかった椎間板は、「ヘルニア」となる可能性が非常に高く、腰痛の原因になる。 >> ヘルニア
又、妊娠している時には、「恥骨結合」や「仙腸関節」で骨の成長がみられ、わずかながらに延長することも、妊娠中の腰痛の原因の1つと考えられます。 さらに、妊娠中期から産褥期(さんじょくき)の骨密度の変化にも、注意が必要です。 ※ 産褥期とは、妊娠→出産後、体が妊娠前の状態に戻って行くための時期(分娩後6〜8週)のことです。
母体へのケアが重要! 妊娠がきっかけでなる慢性的な腰痛に注意!前ページでもお話ししましたが、 ● すでに腰痛を持っている人 ● 解剖学的な負担を持っている人は、 「妊娠中の腰痛が、さらに深刻になる可能性が高い」ということです。 そしてさらに、妊娠〜出産をきっかけとして、「産後の腰痛」「慢性的な腰痛」になる可能性が十分に考えられるのです。(次ページで説明) これから妊娠の予定がある方や、妊娠中の腰痛の方には、「赤ちゃんへのケア」と同時に、「母体へのケア」もすることを提案させていただきます。
妊娠中の腰痛に関する質問と回答
目次 : 女性の腰痛 > 次は、「産後の腰痛」について解説します。
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※重要 -腰痛は様々な原因で起こります。自己判断はせず、必ず、医師・専門家の診断を仰ぎましょう |
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