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どの病名が正しいの?

日時: 2004/12/22 08:26
名前: あいぼ

はじめまして
30代の事務系会社員兼主婦です。
11月に入ってから腰が重だるいような感じがして
いてお風呂で温めたところ腰・お尻・脚までにぶい
痛みが出て前屈すると腰がめちゃ痛いように。
整形外科でレントゲン・MRI検査を受けた結果、
「第5腰椎と第1仙骨の間の椎間板が黒く出ている。
軽いヘルニア」と整形外科で言われました。
電気治療・牽引を受けましたが全然回復しないため
(電気治療を受けるとかえって痛みが増すように)
自分でネットで探し、あるカイロ治療院に行ってみた
ところ、MRI画像を見てもらったら「ヘルニアまで
いってない。椎間板の炎症と坐骨神経痛。」と言われ
ました。そこで治療を受けたもののあまり効果がなく
知人の紹介で別のカイロ治療院に行き、同じように
MRI画像を見ていただき検査をしたところ「椎間板
の膨隆とそれに伴う関連痛。坐骨神経痛ではない」と
言われました。
なんで行くところで微妙に病名が違うのでしょうか?
どこを信じて通うべきか途方にくれています。
お尻と脚の痛みは日によって片足だったり両足だった
りします。
痛み方も足首まで出るときと膝までの時があります。

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Re: どの病名が正しいの? ( No.1 )
日時: 2004/12/22 10:30
名前: げんき本舗治療院 羽山  <genkihonpo@nifty.com>
参照: http://genkihonpo.com

まず最初に、我が国の法律では医師以外に診断権がありません。つまり、医師以外では病名を告げることは、医師法に違反することになります。わかっていても、医師以外いってはいけません。例えば、看護士さんに、私の病気は何ですか、と聞いても、先生に聞いてくださいといわれると思いますが、これは看護士に診断権がないからです。
ですから、私の場合でも、病名を聞かれても、明らかにそうだとわかっていてもいわないようにしています。違法だからです。原因がこれで、その結果、ここがこうなってという説明はしますが。

さて、病名と症状名というのは厳密には異なります。椎間板ヘルニアというのは病名、坐骨神経痛というのは症状姪に当たります。椎間板ヘルニアであってもいろいろな症状があり、その中に坐骨神経痛という症状があります。坐骨神経に沿って痛ければ、何でも坐骨神経痛です。病名にはこだわりません。あいぼさんのばあい、明らかに足に痛みがあるのですから、坐骨神経痛と違うというのは誤りということになります。
黒く写るのは、椎間板の変性(正常な性質を持たなくなっている)ですが、変性に伴ってヘルニアになっているものもあればそうでないものもあります。ちなみに、椎間の正常な位置から、椎間板の一部が飛び出していれば椎間板ヘルニアです。
Re: どの病名が正しいの? ( No.2 )
日時: 2004/12/25 16:56
名前: 壮快カイロプラクティック 松本 斉  <sokai-chiropractic@herb.ocn.ne.jp>
参照: http://www13.ocn.ne.jp/~sokai/

あいぼさん、はじめまして。
行く先々で色々な言い方をされると訳が分からなくなってしまいますよね。
で、非常に簡単ですが、説明させていただきますね。

整形外科的には、ヘルニアは脱出型と膨隆型があると考えると思います。(どちらもヘルニアと考えると言う事です)
「第5腰椎と第1仙骨の間の椎間板が黒く出ている。軽いヘルニア」という整形外科での診断。これは今のあいぼさんの椎間板の状態を画像診断した結果ですからはぼ正確と思って差し支えないと思います。

「椎間板の炎症と坐骨神経痛」というカイロでの判断は、どの時点でヘルニアと認識するか、という事だろうと思います。恐らくはまだ椎間板内部の髄核という物質が外にまでは脱出していない状態に見えるのでしょう。ヘルニアとは脱出する事を指しますので、そうでないから「ヘルニアではない」という説明になったと考えられます。ちなみに膨隆は、脱出(=ヘルニア)の直前の状態と考えて良いでしょう。
そして症状がお尻や足に出ている事から、「坐骨神経痛」と説明したのでしょう。ただ、炎症については画像での判断は疑問ですので、恐らく痛む理由を説明するのに、ヘルニアで無いとすると…という消去法的な判断だと思われます。

もう一つのカイロでの「椎間板の膨隆とそれに伴う関連痛。坐骨神経痛ではない」というのは、画像に対する判断は整形外科の医師とほぼ同じとみて良いでしょう。ここで「膨隆」と表現した事と医師の診断の軽い「ヘルニア」とは同じ意味だと言う事です。俗に言う「プチヘルニア」という状態ですね。
ただ、「坐骨神経痛ではない」というのは病名をどうつけるか、と言うだけの事ですから、あまり意味はありません。

続きます…
Re: どの病名が正しいの? ( No.3 )
日時: 2004/12/22 10:43
名前: 壮快カイロプラクティック 松本 斉  <sokai-chiropractic@herb.ocn.ne.jp>
参照: http://www13.ocn.ne.jp/~sokai/

…続きです

あいぼさんの場合は、ご相談を読む限りでは坐骨神経が障害された結果に起きている症状と考えられますので、これを「坐骨神経痛」と表現したところで不思議でもありません。ただ、正式な診断や病名はカイロプラクターでなく、医師が行う権限を持ちます。

結論を整理しますと、第5腰椎と第1仙骨の間の椎間板が軽度のヘルニア=膨隆になっている。その結果として腰をはじめお尻や足に症状が出ているという事ですね。そして、痛み方については、神経への刺激の強さが姿勢や動作によって変化することから違っていると思われます。

ところで、何故あいぼさんの椎間板がこうなったのか?
多くの場合姿勢の悪さ(特に座位)によりますので、腰を常に伸ばす姿勢を心がけてください。
まだ脱出前でしたら、きちんと治療すれば比較的速やかに回復すると思いますので、姿勢指導などもしてくれる治療院だったら良いと思います。
Re: どの病名が正しいの? ( No.4 )
日時: 2004/12/22 15:08
名前: あいぼ

ご丁寧な説明を有難うございます。
最初「膨隆」と言われても頭の中で漢字変換も出来ずに「???」といった感じでした。
帰宅してから辞書を調べたりネットで調べてやっと字が判った位です。
軽いヘルニア=炎症=膨隆なんですね
ちょっとホッとしました。

今通いだしたカイロの先生は「トリガーポイント」なる痛いところをぐりぐり
押す治療をしています。押されたときは痛いんですが後で確かに楽になります。
なまじっか知人の紹介で行ったものでむげに止める訳にもいかず、紹介でいく
のも良し悪しだなあと思わなくもありません。
Re: どの病名が正しいの? ( No.5 )
日時: 2004/12/22 18:07
名前: 壮快カイロプラクティック 松本 斉  <sokai-chiropractic@herb.ocn.ne.jp>
参照: http://www13.ocn.ne.jp/~sokai/

ちょっと訂正です。
膨隆も軽いヘルニアの一つと考えられますが、炎症は別です。
脱出していても程度が軽ければ、医師によっては軽いヘルニアと表現する可能性がある、という事ですね。
本当に膨隆なのか脱出しているけど軽度なのかについては、必要でしたら医師に確認していただくのが良いと思います。

トリガーポイントに対するアプローチは、痛みなどの症状に対しては大変有効ですが、それでヘルニアが引っ込んだり膨隆がなくなったりはしませんので、後で楽になっても時間が経つと又痛み出しませんでしょうか?

あいぼさんの状態では、症状を発する元々の原因は椎間板の方にありそうですから、その整復まで施術に入っていれば良いと思うのですが。
Re: どの病名が正しいの? ( No.6 )
日時: 2004/12/22 23:18
名前: あいぼ

訂正までありがとうございます。
トリガーポイント治療なるものをすると確かに脚の痛み・だるさはとれますが
2日たつと元通りです。肝心の腰の治療はいまだに温めると痛くなることから
炎症を起こしているかもしれないとのことで炎症がおさまるまでは何も出来な
いと言われました。
腰のあたりが痛いというかチリチリした感じが続いています。
事務の仕事ですが結構重い荷物を持つことも多く男性が頼りにならない
ことから女性も力仕事をしています。代々の女性が椎間板ヘルニアになる
ことが多く自分で5人目です。(苦笑)
重たいものを持つときは膝を曲げてから持つように心がけてはいたのですが
やはり姿勢をちゃんとしないといけないですね 反省!

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